「十二神将 子 牛」    181×90cm 4枚

F15号

「十二支」 sm 12枚

たまたま3+1日本画(13回)を終えて

展覧会をやる以上、見に来ていただいた方々がなにか感じるものであり、次回に興味を持ってもらえるものでなくてはと思うと、まだまだほど遠いような気がします。それを知ることも大事だと思っています。

私のおせっかいからのスタートだったと思いますが、私もそれだけでは終わらないよう努力はしているつもりです。

作家同士でそれぞれの姿勢で作品を描ける事、よりよい作家に育つため、作家同士が協力する必要も感じています。そこには師におとなしく従い、師よりみとめてもらおうという姿勢に終始し作家が育つのだろうか。反動として良くないライバル意識が生れ、かげ口、けおとし、何んでこんなに仲が悪いんだろうという状態がグループに育ってしまうのでしょう。

長い作家活動するにはいろいろな試練があり、互いに協力しながらそれぞれが良い作品を描けるよう努力する事に気付いてもらいたいと思っています。
この会は三年間の付き合いですが、本当はその後がとても大事だと思っています。

私もここへ来て多摩美を出たから多摩美だけを盛り立てるという考えから、一つの出合から生き生きとした作家活動が出来るきっかけになる関係を作ってゆきたいと思っています。 

平成十三年九月二十五日                    伊藤髟耳

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 略歴
1938 福岡県大牟田市に生まれる
1961 多摩美術大学日本画科卒業

1966 日本美術院(院展)初入選
1971 京都三十三間堂にて仏像の写生開始(以後’80年まで10年間継続)
1974 日本美術院院友推挙
1977 日本美術院(院展)「奨励賞」受賞(以後’78年、’79年、’80年、’81年同賞受賞)
1978 日本美術院春季展(春の院展)「春季展賞」受賞(以後’81年、’82年同賞受賞)
1979 日本美術院春季展(春の院展)「奨励賞」受賞(以後’82年同賞受賞)
1980 日本美術院特待推挙
     個展(浜松市・松菱)
1982 「日本美術院賞・大観賞」受賞(以後’83年同賞受賞)
1983 日本美術院同人推挙
1988 「伊藤髟耳画集」求龍堂刊行
1990 個展「風韻」(有楽町西武アート・フォーラム)
1991 日本美術院「文部大臣賞」受賞
     個展「風韻」(ニューヨーク・ソーホー)
     「風韻」求龍堂刊行
1992 「阿蘇外輪の美」二人展(写真家 江崎幹秀)(日本橋三越本店)
     帰国記念展「風韻」(船橋西武アート・フォーラム)
     個展「風韻」(福島民友新聞社主催 郡山西武)
1993 素描展(京都鉄斎堂)
     「伊藤髟耳素描画集」京都書院刊行
1994 個展「活彩爽彩」(横浜高島屋 以後名古屋丸栄、大阪・京都大丸へ巡回)
     「スタンプトコ 伊藤髟耳」二人展(有楽町アートサロン)
1995 個展「十二支」(ニューヨーク・ソーホー)
1996 日本美術院「総理大臣賞」受賞
     個展「十二支」(ワシントンD.C.エンバシーギャラリー)
1997 個展「いのち輝く」(新潟三越)
1998 個展「緑・彩・鮮」(山の上ギャラリー)
     個展「遊彩」(日本橋三越本店 1999年福岡三越、心斎橋大丸へ巡回)