2004年7月14日〜7月20日 /銀座松坂屋別館4階画廊


たまたま出会った伊藤髟耳と3人の後輩が、3年間ずつ展示をしてきたこの会は1989年に始まりました。
前回で5組目をくぎりに終了しましたが、 今回は今までのメンバーを集めての最後の展示をいたしました。

 

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 会場風景 一室 (触ると動きます)
 

 

最後の展覧会、15名の全員は無理でしたが、 一人でも多く絵の持つ役目を知り、
絵の力を大事にする人が増えていってもらいたいと思っています

                                         伊藤髟耳

伊藤髟耳

伊東正次

江口暢彌 

金沢一幸

小宮真一郎

清水智和

名尾光次郎 

野崎和弘

林克彦 

三輪真

山本一博

1961年 多摩美術大学日本画科卒業 院展同人 

1986年 多摩美術大学日本画科卒業 無所属 

1996年 多摩美術大学大学院日本画科修了 無所属

1987年 多摩美術大学日本画科卒業 院展研究生

1991年 多摩美術大学日本画科卒業 無所属

1997年 多摩美術大学大学院日本画科修了 日展

1996年 多摩美術大学日本画科卒業 無所属

1989年 多摩美術大学大学院日本画科修了 無所属

1997年 多摩美術大学大学院日本画科修了 創画会

1988年 多摩美術大学大学院日本画科修了 無所属

1987年 多摩美術大学日本画科卒業 院展研究生 

 

 

 

伊藤髟耳
“ 舎利弗と目連 おさななじみ(十大弟子より) ” F100号

 

 

 

 

 

伊東 正次
“ 銀杏図 ” 183×130cm

 

  伊東 正次さん

野心的に、意欲的に若者らしくチャレンジしてゆく画面は迫力がありました。
メンバーに入る前の作品の資料もファイルにきちんと整理し見やすいようにしておられ、
そこにはコンテンポラリーの作品の写真を見る事が出来ました。
発表作品は四国のふるさとをほうふつさせる、松とか巨石をふす間風の画面に大作として表現された。
来られたかたがたはその迫力にびっくりしていたようです。
「この作品を描いたかたが先生ですか。」と私にたずねてこられたので私もなんといって良いのか、動揺している自分にはずかしく思っています。
無所属として制作されているようです。
自然の持つフォルムを追求し、画面の中でもっと時間をかけ、その自然の色、
線や形を追求する事で生命力のある作品になる事を願っています。

   二〇〇四年七月             伊藤 髟耳

 

 

 

江口 暢彌
“ 球根 ” 182×228cm

 

 江口 暢彌さん

三年のつき合いでみごとに開花した作家と思っています。
存在感を感じています。
心象表現を中心とした作品は公募展ではみられない世界です。
野心とか欲の影が見られないのです。
絵にとってもっとも大事な事で、ゆくゆくはそのような絵を描けたらと私も思っています。 それが本当の絵の役目だと思っています。
品まで感じるのは私だけでしょうか。
予備校の仕事をしながらの作画、相乗効果があるようです。
なんとなくふあんとした、あたたかい人柄は作品にも伝わっているようです。
指導者としても魅力があるのではと思っています。
また若者達からも吸収しながら柔軟に作家活動が続けて欲しいと思っています。

   二〇〇四年七月                伊藤 髟耳

 

 

 

金沢 一幸
“ 宝物 ” 100号

 金沢 一幸さん

多摩美はこのころ院展とはあまり縁がなく、等々力さんの次に森田曠平先生に指導を受けた仲間です。
私は一度だけ多摩美に行きみなさんの作品の講評をした事があります。
にらみつけるような目、面構えは忘れる事が出来ません。
まさか縁が出来るとは・・・(実は目が悪くそのような形相となったようです。)
多摩美の先生方より、オートバイばかり描いていてやめさせたいのだがといわれましたが、描きたいという思いがあるのだったら徹底的に深め、
あきるようだったら題材をやめるしかないといった事を思い出します。
陰影を表現するのが日本画として良いのかわかりませんが中途半端な表現だと人を説得する表示が出来ないと思っています。
そこを良く観察し追及してはと話した事があります。
画面には黄土系の色が画面に広がっていました。
もう四〇代入って、深み厚みのある作品が出来るようのぞんでいます。
岡崎の中学の美術の教師は忙しく制作は無理かもしれないと思っていました。

   二〇〇四年七月              伊藤 髟耳

 

 

 

小宮真一郎
“ 上昇気流 ” P100号

 

 小宮 真一郎さん

無口で堅物という感じで
澄み切った空、
山野も木々もすみきった風景が思うぞんぶん描ける作家になるのでは、と思っています。
仕事もしながら、絵を描き続ける事のむずかしさを思わせました。
絵を描く人間にとってみんな同じ悩みを持っていると思います。
ともに解決のため努力してゆきたいと思っています。
こつこつと絵を描く事から、絵を描くことの大きな意味を見つけながら、自然の持つ形の美しさに近づいてもらいたいと思っています。
三年目に人物をテーマにしましたが、何回かお会いした、不自由なからだになられたお父さんを描いています。
気持ちの通ったものを感じる作家になりそうな予感を・・・
この作品に対して、胸の熱くなる気持ちは今でも忘れる事が出来ません。
時間がかかっても、こつこつと一生をかけて描き続けていってもらえないものかと思っています。

   二〇〇四年七月               伊藤 髟耳

 

 

 

 

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